
| 東日本大震災では子どもを育てている母親や乳幼児も例外なく困難な生活を強いられています。被災生活が長期化し不便な状況が続く中で育児を続けておられるお母さんたち、そして我慢したり頑張っている子どもたちにエールを送ります。 ライフラインが途絶する災害時に母乳が有用であることは言うまでもありませんが、一方で人工栄養を必要とする乳幼児には、緊急時にこそ人工栄養が適切に行われなければなりません。今回の災害では、援助物資として調整液状乳(液体人工乳、液体ミルク)や使い捨て哺乳びんといった、従来日本では使用されていなかった物資が海外から届いています。これらは、乳幼児栄養についての知識を持った保健医療従事者の管理の下で、適切な製品を、本当に必要な乳児だけに適切に配布するシステムがあってはじめて効果的に利用できます(資料1)。災害時の混乱の中でこのようなシステムを構築するのは現実的には困難かもしれません。それでも援助者が原則を念頭において行動することで、好ましくない波及効果を最小限にできるかもしれません。 調整液状乳と使い捨て哺乳びんには以下のような特徴と、使用にあたっての注意点があります。 【調整液状乳の特徴と注意点】
【使い捨て哺乳びんの特徴と注意点】
提案 - JALCは災害時に調整液状乳と使い捨て哺乳びんが適切に使用されるよう以下を提案します
【参考情報】(資料1) WHOやUNICEF、国連食糧計画といった国連組織と各国のNPOから成るIFE core groupが作成した「災害時における乳幼児の栄養〜災害救援スタッフと管理者のための活動の手引き(2007)」という小冊子には以下のことが書かれています。
援助者は、たとえ善意からであっても一律に人工乳や哺乳びんを配布することにはどのようなリスクがあるかを知り、本当に必要な乳幼児に援助物資が行き渡るよう配慮する必要があります。 参考資料 1) IFE作成「災害時における乳幼児の栄養〜災害救援スタッフと管理者のための活動の手引き」 http://www.ennonline.net/resources/6 2) カップを使った授乳方法 http://www.jalc-net.jp/cupfeeding2005.pdf 3) WHO 国際規準(全文和訳) http://www.jalc-net.jp/International_code.pdf |
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初版:2011年6月8日掲載